ビートルズの来日公演が実現したのは?

1966年6月29日に羽田空港に到着したビートルズは機内でのサービスであったはっぴを着てタラップを降りてきました。有名なあのシーンですね。キャデラックに乗り込んだメンバーは宿泊先のホテルに向かいました。公演は日本武道館で3日間、計5回行いました。それまで日本武道館でコンサートが行われたことはなく、武道の聖地で音楽とは断じて許せないといった批判もあり、厳戒態勢の中で行われたのです。
このビートルズのコンサートを機に数々のコンサートが行われるようになりました。モンキーズやディープパープル、クイーン、チープトリックなど次々にこの地でコンサートを行いライブ盤としてレコードが発売されることもありました。
しかし、日本武道館は武道を極めた猛者がその演武を披露する、競い合うためのものであり、音響効果を考えて設計されたものではありません。それでも海外アーティストをはじめ、国内のアーティストがここでのコンサートを特別な思いで行っているのはビートルズの影響によるものでしょう。かえってビートルズと同じステージに立つなんておこがましいと思うアーティストも多数おり、あえて他の会場で行うアーティストも少なくありません。
ところで、この伝説の来日公演の主催者とは誰かご存知ですか?
実はこうした公演を手配、開催するプロモーターではなく、なんとテレビ局の中部日本放送(現CBCテレビ)だったのです。愛知、岐阜、三重の東海3県をカバーするTBS系列の地上波放送局で、1956年に開局しています。来日公演は多くの方々によって実現したのですが、やはり中部日本放送の尽力によって成功したと言えるでしょう。こうした経緯があって、CBCテレビとなった今でも、数々の海外アーティストの公演を手掛けています。

by Keiji Yoake

2020.01.10. (Fri) 19:30 | ミュージック | page top↑

ブリティッシュ・ブルーズの父

エリッククラプトン氏にエレクトリックギターを持たせた人物

平成最後の年になりましたが、皆さまにとってどんな年になるでしょうか。
また、どのような年月でしたでしょうか。
年号が変わっても、皆さまにとって素敵な年になりますように。

そんな折、エリック・クラプトン氏の来日公演が行われますね。昨年公開されたドキュメンタリー映画「エリック・クラプトン〜12小節の人生」をご覧になった方々もいらっしゃるのではないでしょうか。壮絶な人生とブルーズへの敬愛を感じられる作品でした。

作品の中でもヤードバーズやクリームなどのバンド活動やソロとしての活動に触れられていましたが、エレクトリック・ギターを手にしたときの事はあまり描かれていなかったように思います。神様と呼ばれる氏が衝撃を受け、これからはエレキだと思ったのはブリティッシュ・ブルーズの父と呼ばれるアレクシス・コーナー氏のライブを観てからだそうです。

アレクシス・コーナー氏は60年代初頭にシリル・デイヴィス氏と世界初の白人エレクトリック・ブルーズ・バンド、ブルース・インコーポレイテッドを結成し、ロンドンのジャズクラブなどでライブを行っていました。このバンドのメンバーは多数いらっしゃいますし、彼らのライブを観に集まった方々も後のブリティッシュ・ロックに名を馳せるアーティストでした。チャーリー・ワッツ氏、ジャック・ブルーズ氏、ブライアン・ジョーンズ氏など多数がメンバーとして参加していました。そして、ミック・ジャガー氏やキース・リチャーズ氏も彼らのライブを観ていたそうです。

世界初の白人のエレクトリック・ブルーズ・バンドが結成されたのがアメリカではなくイギリスだった事に驚きを感じませんか?アメリカからイギリスへと渡ったブルーズは、イギリスのトラディショナルなフォークなどのフィルターを通してブリティッシュ・ブルーズとなり、エリック・クラプトン氏など多くのアーティストによってブルーズ・ロックへ確立されたと言えるのではないかと思います。

映画を見逃した方はサウンドトラックが発売されていますし、アレクシス・コーナー氏のブルーズ・インコーポレイテッドのファーストアルバム「R&Bフロム・ザ・マーキー」も2月末に発売予定ですので興味がある方はぜひお聞き下さい。

IMG_4891.jpg

Written by Keiji Yoake
2019.02.21. (Thu) 17:30 | ミュージック | page top↑