米国陸軍兵が愛したニットキャップ

第二次世界大戦後半、ノルマンディー上陸作戦以降、米国軍の兵士達は欧州の寒い冬を乗り切るために防寒服を着用していました。寒冷地での陸戦に慣れていなかった米国需品部はその開発に苦慮したそうです。ウールメルトンやコットンポプリン製のオーバーコートを支給し、テストを何度も行っていたようです。

さて、寒冷地で欠かせない装具が帽子です。当時着用されたのがM1941と呼ばれるニットウールキャップです。短い鍔(つば)と折り返して耳を覆うことができることが特徴です。鍔の中には三日月形の芯が入っていました。M1ヘルメットの下にこのキャップを被ることができるようになっていました。

このキャップはビーニー、ジープ帽と呼ばれ兵士達に愛されていたのです。

ところが、ジョージ・パットン将軍が「兵士らしくない。だらけているように見える。」と言い、戦闘時以外の着用は認められず、ヘルメットの下に被ることしか許されなかったそうです。

現在も多くの方々に愛されているビーニーですが、欧州の厳しい寒さの中で移動、作戦に参加した兵士の皆さんはさぞかし辛い環境下であったことを思うと少し感慨深いものがありますね。


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by Riku Henmi
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2019.12.22. (Sun) 19:27 | ・NIGEL CABOURN | page top↑